パスポートとVISA考...。
新しいパスポートの発給を受けました。 日本国籍を持つ証明書です。ロード中に命の次に大事な3つのアイテムの一つ。他は? 色々と意見はあるでしょうが、お金、航空券がサイト主の意見ですが...!?
さて、平民?であるサイト主は、もちろん赤色を常用としています。 パスポートの表紙の色で分けると、赤色(10年券)、紺色(5年券)、緑色OFFICIAL(公務)、濃茶色DIPLOMATIC(外交)の4種類あるようです。 さて、前回のパスポートは、2000年発行のモノでした。もちろん、この場合のパスポートの有効期限は、2010年までなのですが、その査証欄(ページ)が各国のスタンプや入国許可証(ヴィザ、査証)で余白が無くなったという理由で新規発給を受けました。 また、増補という方法があり、申し出れば査証ページを増やしてくれるのですが、既に2000年の発給時に増補済みです。この増補は、パスポートの生涯1度しか受けられません。そういうわけで自動的に新しいパスポートを新しいパスポート番号で受け取ることになりました。もちろん、増補も一緒に行っています。この場合の手数料は、15,000円+増補料2,500円=17,500円にもなります。経費で落とそう...。
ちなみにこれが、サイト主生涯8つ目のパスポートになります。 今は珍しくなった、入国許可証(VISA)が必要な国々への渡航が多いためにパスポートの有効期限を待つまでもなく新しいモノに更新してきました。 だいたい2,3年おきだったのが、最近のEUの拡大などの理由でVISAが必要な国々が減少し、それにより5年間同じパスポートを使えることとなりました。(各パスポートの寿命は下の表参照)
「旅券」
法令上の名称は、「旅券」というらしい。 これは、1878年(明治11年)2月20日に海外旅券規則が制定され、そこで初めて法令上「旅券」という言葉が使われたとの事。 その120年後の平成10年に2月20日を「旅券の日」とすることにしたらしいが、旅券の日???知らなかった....。
西暦 |
昭和 |
発行数 |
|
|
1980 |
55 |
1,494,115 |
|
|
1981 |
56 |
1,571,186 |
|
|
1982 |
57 |
1,602,278 |
|
|
1983 |
58 |
1,686,726 |
|
|
1984 |
59 |
1,857,675 |
|
|
1985 |
60 |
1,945,779 |
MH |
|
1986 |
61 |
2,208,979 |
|
|
1987 |
62 |
2,802,592 |
MH |
|
1988 |
63 |
3,410,682 |
|
|
1989 |
平成元年 |
3,756,942 |
MK |
|
1990 |
02 |
4,572,019 |
|
|
1991 |
03 |
4,436,580 |
|
|
1992 |
04 |
4,675,900 |
MN |
|
1993 |
05 |
4,662,243 |
|
|
1994 |
06 |
5,209,666 |
|
|
1995 |
07 |
5,824,368 |
MP |
11月から10年有効券 |
1996 |
08 |
6,235,335 |
|
|
1997 |
09 |
5,810,593 |
TE |
|
1998 |
10 |
5,371,302 |
|
|
1999 |
11 |
5,610,972 |
|
|
2000 |
12 |
5,856,845 |
TF |
|
2001 |
13 |
4,347,846 |
|
|
2002 |
14 |
3,748,099 |
|
|
2003 |
15 |
2,720,176 |
|
SARSとテロの影響? |
2004 |
16 |
3,484,4310 |
|
|
2005 |
17 |
????? |
TG |
|
|
|
|
|
|
「発行部数」
ここ20年くらいの旅券の発行部数をピックアップしてみました。 もちろん一般、数次旅券のみの数字です。 また、太字は、サイト主が発給を受けた年で、且つ、その右端のアルファベットは、パスポート番号の前2桁の英字記号です。
今回は、「TG」というアルファベットの組み合わせをもらいました。
昨年の統計から、男女別では、男性47.6%、女性52.4%。平成11年以降、女性の方が多いらしい。但し、30代、40代に限れば男性の方が多いとの事。
発行年齢の最も多いのは、20歳代。続いて19歳以下、30代、50代との事。
月別発行数は、8月が最も多く、次いで、7,6,9月。
サイト主は、海外でのパスポートの紛失等の経験はありませんが、海外での在外公館による発給数は、4,851件、帰国の為の「渡航書」の発行数は、4,543件。1万人近くの方が海外でパスポートをなくしているようです。しかし、日本国内で紛失する人が、41,837人と比較にならない程多いようですが。
各国のビザ(査証、入国許可証)
ご存じだと思いますが、パスポート(旅券)は、国籍を証明するモノであり、国籍のある国より発給を受けるモノ。 逆に訪問したい国より入国許可の意味で取得するのがVISA(査証)です。ただ、このVISAも訪問目的により、観光VISA、就労VISA、就学VISAなどの様に細かく区分されている場合もあります。
但し、国と国の間の話合いによて、この入国許可の事前取得をお互いに免除する場合があり、その場合には、パスポートだけ持っていれば入国できます。しかし、多くの場合、滞在最大日数(例えば90日)が設定されている場合が多々ありますが...。 最近は、そういう査証相互免除国が増えてきたおかげで、サイト主のパスポートのページ消化が鈍り、延命可能となりました。 せっかくなので、ここで、各国のVISAの変遷を紹介?します。
当時、出発前に、各国大使館でVISAの旅行会社を通じての発給はもちろん、自分自身で、オーストリアのウィーンで、各国の大使館を訪問し、VISAの発給をしてもらった方が多かった様に記憶しています。 当時の共産圏下での各国の生活レベルはお世辞にもIいいとはいえず、唯一、VISA取得という名目で、ウィーンに出て行け、そこで栄養補給等を行った事が、今となっては懐かしく思います。会社の方も、その辺は多めに見てくれてもいましたし。
サイト主が海外ロードに行きだした頃の縦長のパスポートです。24ページの査証欄(ページ)があり、増補という形で、一度だけ24ページを追加してくれました。
増補のページも一杯になると、2度目の増補は許されず、新しいパスポートを取り直すのですが、但し、前のパスポートに引き続き使える査証(ビザ)が残っていたりすると、その旨を申告すると、写真の様に合冊という手法で、2つのパスポートを1つにしてくれていました。
この時代のパスポートのすごいのは、渡航先の欄に、「This passport is valid for all countries and areas except North Korea (Democratic People's Republic of Korea」とはっきりと明記されているところです。
← 通称東ドイツ(DDR)のVISAであります。 もうドイツに統合されてしまいましたが、当時は別の独立国であり、独自の通貨も持っていました。当時をしのぶ物品。
DDR(Deutsche Demokratische Republikドイツ民主主義国)の略称が懐かしく、以前所有していたVW GOLF-IIにこの国の略称であるDDRプレートとCD(CorpsDiplomatique 外交団体)のスティッカーを貼ってました。さながらDDRの大使館関係者というところでしょうか...。
↓ 下4毎の写真は、チェコ連邦のVISAです。左端は、当時チェコスロヴァキアと言われていた時代のものです。その後、チェコとスロヴァキアの2国に分離直後が真ん中の写真です。 査証はチェコスロヴァキアと明記されているのですが、手書きでCR(チェコリパブリック)と上部に書かれています。 3枚目は、やっとチェコと書かれたスタンプ式のVISA。最終的に右端のスティッカー式のVISAとなり、今現在は、相互査証免除協定が設けられVISAなしで入国できる様になりました。
左に並んだ3枚の写真は、スロヴァキア連邦のVISAです。もともとは、チェコスロヴァキアの1国だったので、上段左端のモノでした。それが、分離直後は、同じく「SR」と手書き。 ↓
← ハンガリーのVISAです。共産主義時代でも空港で到着後にVISAを発給してくれたりと日本人にはフレンドリーな国でしたが、共産主義が崩壊した直後には、事前取得のVISAが義務づけられたりしました(アジアからの流入防止)。その後、VISA無しとなり今に至っています。
下記は、ポーランドのモノです。 他国と同じように、スタンプ式から最終的には、スティッカー式への変更となり、今は、VISA無し渡航が可能です。 ↓
← ブルガリアのVISAです。 s初期は、印紙のみのVISAで、最終的には、ホログラムスティッカーとスティッカーの組み合わせの豪華なモノでした。今は、VISAは必要ありません。
← ルーマニアのVISAです。 ODAでの貢献度か、日本人は、パスポートコントロールでVISAが必要と言えば、その場で左のスタンプ=VISAを押してくれて入国できましたが、EU指向が強くなってからは、右の様なVISAの事前取得が義務づけられました。しかし、今はまたVISAなしにて入国可能となっています。
↓、リトアニアのVISAです。 元々はソ連の一角としての存在だったのが、念願の独立を果たした後の、独立国として発給したVISAであります。 発給は、空港で行ってくれていたという記憶があります。
今は、もちろん必要はありません。
← ラトヴィアのVISAです。ロシアから独立し、そして、発給したVISAです。リトアニアのお隣です。 これも、空港や国境での発給でした。
← カザフスタンのVISAです。
今となっては何をしに行ったのか思い出せないのですが、この広い国を縦断(もちろん飛行機で)し、モスクワに戻った記憶があります。
↓ ウズベキスタンのVISAです。 トータルで2ヶ月近くも滞在しました。
← モンゴルのVISAです。 どこへでも基本的に行ける身体ですが、ここの国だけは苦手です。理由は、羊。 あの臭いが全くダメなのです。 ダイエットにはいいかも。
← ベラルーシのVISA。別名白ロシア。ここももともとは、ソヴィエト連邦の一角。それが独立したわけです。 ポーランドの隣国であります。
しばらく行っていませんが、今はVISAは事前取得しないといけないと思います。
← ウクライナ
美人の産地?として有名です。 シャラポアクラスが標準? あくまでサイト主の個人的意見ですが...。 チェルノブイリ原発もここの国にあります。
← ロシア連邦
現行のVISAがこの写真です。 それまでは、VISAは全くの別冊で、離国時に回収されてしまいました。また、一切の入出国スタンプもパスポートには残りませんでしたので、記録がありません。写真でも撮っておけば良かったのですが。 当時は、ソ連国内で何かあった場合に、そんな奴は入国していないといいはる為と言われていましたが、その真偽のほどは?
赤い大きなパスポートから、5年有効の紺色の現行のサイズに。
中途半端な以前のサイズに比べると扱いやすくて便利になりました。ページ数が、32ページ。増補分が、24ページでした。
そういうわけで、パスポートの更新を機に、それまでのページを1枚1枚めくりながらここにまとめてみました。 VISAなしでスタンプもしくは顔パスで入国できる様な国ばかりだとこんなにパスポートを消費する事もないと思いますが、こうして、足跡という面ではおもしろいものがあります。加えて、 http://www.world66.com/myworld66 というサイトにヒットしました。 自分の訪れた国をプロットできるというおもしろいサイトです。 早速、やってみると下記の様な結果となりました。 しかし、ロードオンリーとはいえ偏った結果です。
一度でいいからハワイに行ってみたい。 これがサイト主のささやかな願いです...。
中 国のVISAです。
一応サイト主も数回北京にのみ渡航経験があります。 あまり、はっきりとした記憶はありませんが、中国語が全くわからず、表記の漢字を日本風に読んでしまうと英語ではどう発音したら良いかわからずコミュニケーションに苦労した記憶あり。
Visa(査証)以外のページは、各国の出入国スタンプでいっぱいになります。 この写真は、パスポートコントロールで、「頼むからページの端からスペースを有効に使える様にきっちりとスタンプ押して」と頼んだ結果です。 これに日本に出入国スタンプが加わるわけですが、そちらは回数的にはしれてます。 地続きで多数の国がひしめいている欧州ならではかもしれません。
そして、10年有効のパスポート。 個人的に赤の方が好きですが...。通常は、48ページ。増補分が24ページありましたが? 新パスポートだと???
これが今まで発給を受けたパスポート8冊(1冊は合冊なので)。
良い記念になります。
バングラデシュのVISAです。
目の前で手で食事するのを見せられ、知っているとはいえびっくりしました。
逆にパスポートコントロールで何も言わないと、右の写真のようにそれは前衛的なデザインにしてくれます。 これはこれで悪くはないのですが、いかんせんスペースが。
これが、増補された新パスポートです。 背綴じが二重になっているのがわかると思います。
通常は、10年パスポートで48ページ。それに、増補分が、40ページ(へぇ!)追加されていました。 今まで増補分は、24ページだったのに。 この数年間に変更されたのでしょうか。
そうなると合計88ページにもなり、VISAを免除される傾向にある現在、10年の生涯を、今度こそ全うできるかもしれません。 次の更新は、2015年になりますが。