思い出したのです。1つめは、ケーブルテレビの視聴開始の最初の工事時に、一応、分配ということでケーブルの設置をお願いしたこと。しかし、具体的なアイディアは当時なく、結局、分配器だけをもらって、後でやりますとなった事。ただ、当時は、ケーブルテレビ局のSTBが無いと、何の番組も見ることができなかったので、モチベーションを失って、結局10年以上も放ったらかしにしてしまったのでしょう。 そして、2つめは、地上デジタル放送の開始により、ケーブルテレビ局がパススルーでその電波を配信する様になった事。別のケーブルテレビ会社はBSもパススルーらしいが...。
  これなら、一応、ケーブルテレビの信号を分配しても良いかと、この最もやる気になっている時に、勢いで、分配工事を行う事にしました。 現在は、リビングでの視聴を書斎でも可能な様に...。

ケーブルテレビ 分配工事
  ほぼ、一連のアップデート工事は終了。その工事内容を忘れないように、工事内容を整理し、また、変更したところはその旨を書き残していた。ただ、いくつかの同軸ケーブルの配線がよく解らず、それを思い出すために、過去の工事記録を調べたりしていたら、いくつかの事実に気がつく。
  @ ケーブルテレビ用のブースターがなぜあるのか? 分配器も見つけた...。    (写真参照 ↓→)
  A ケーブルテレビ会社の一連の「お知らせ」なるものを遡っていくと、トランスモジュレーションとかパススルーとかの用語を発見。

 そして、きっかけはテレビ。10年位たった頃から、1Fのテレビが単車のノイズをひらう様になる。そして、2009年の初頭にBS放送に大きなノイズ(写真左)が入る様になり視聴できなくなる。となると、自動的にBSデジタル放送から番組表の情報を取っている地デジ対応のHDDレコーダーでの番組予約が不能になった。その頃は野球に朝から晩まで時間が取られて対処出来なかったが、明けた2010年、一気に対応する事にした。 そして、ついでに廉価版の地デジチューナーを購入してみたところ..地デジチャンネルが.映らない。チャンネルによっては映るが、ほとんどはノイズだらけで実用にならず...。但し、アナログは普通に映っていた。この辺がデジタルのシビアなところか!? チューナー付属のアンテナレベルは、件並み40から50、強くても60位だった。

2010年を迎えて....情報化住宅12歳...

  情報化住宅を謳って早いものでもう10年以上が経過した。 その間、当たり前の様に技術は進歩し続けた。98年に部分的に稼働した我が家の情報化設備であるが、その進歩に追随しながら徐々に進化し数年後にはほぼ完成の域に達した。
  初期のターゲットから変更を余儀なくされたのは、
    @ ISDNの消滅  - マルチメディア分電盤からDSUが取り外された。
    A CATVの導入 - 当初はCSを予定していたが、結局ケーブルテレビを導入する事になる。CSの配線をこれに当てた。
    B LANの完成  - ケーブルテレビも当初は末端でのルーター使用禁止とかでLAN化は思うように進まなかったが、競争の原理が働いたのか、使用が認められ、家庭内LANが一気にすすむ。
    C ケーブルテレビ電話の導入 --- 益々競争原理が働き、ケーブルテレビ会社のお得なセット価格(ネット・電話・テレビ)が出てくる事で、ケーブルテレビ会社の電話を導入した。これには夢と消えたISDN用のL配線を流用する事にした。現在、ファックス専用回線となっている。
    D 家庭内でも、生活スタイルの変化なんかで、予定していなかった場所でのテレビの視聴等が発生。それに順次対応した。
       CD配管に手を加えたり、カットし2分割という様な荒技も。
    E WiiやiPod TouchのWiFiにも対応すべく、単なる無線のアクセスポイント(AP)を用意。これで、LAN配線の存在しない場所、例えば駐車場の車内でも使える様になる。
    F 情報化住宅を提唱し、情報化住宅認証マークを発行していたアリスフォーラム(住宅情報化推進協議会)が解散してしまっていた。
    G 情報化住宅とは直接関係ないが、ヤマハのシステム家具が絶版になっていた...キッチン・バスしか現在やっていない...。
  こんな風に、追加と修正で12年間を過ごす。この間、LAN配管等でのトラブルは全く無し。加えて、電話のトラブルにも見舞われず。但し、度重なる変更で、情報分電盤(マルチメディア分電盤)はゴチャゴチャの極みとなる。下記にそのゴチャゴチャを披露...。

これで、ケーブルテレビの分配工事は終了です。ケーブルテレビの入線と宅内のテレビ配線は一カ所(分電盤)に集中させているので、分電盤の中で繋ぎ替えれば、宅内のテレビに関しては、ケーブル、UHF自由に選択可能です。ただ、書斎だけは、趣味で遊べる様に、双方(ケーブル+UHF)の信号を引き込んでいます。また、リビングも双方の信号が入っています。 また、信号を手持ちの地デジチューナーで確認したところ、すべてのチャンネルで83。ケーブルテレビ局のチャンネルは86という数値を表示していました。ただ、今のところは地デジが安定して見れるということだけで、そのうち、BSもパススルーにしてもらいたいモノです。

あとは、分電盤サイドで、分配器を追加し、先ほどのS-4C-FBの末端にF栓を取り付けて完了です。ただ、分電盤上で想定していなかった追加機器なので...少し見苦しいかな...でも、格子状のおかげで、みっともないケーブルは裏に隠せるのがありがたい。 もちろん、こういう配線でも、前面カバーはきっちりと閉まります。

次のステップは、屋根裏です。この10年以上の期間に様々なサドンデスの拡張に対応してきたので、さすがにあれほどあったCD配管の資産も...苦しくなってきました。その底が見えそうな資産の中で、分電盤のケーブルテレビ増幅器から書斎に繋がった、或いは、繋がりそうな配管をチェックしたところ...配管を二手に屋根裏で行っているルートがありました。これを使えば、なんとかなりそうです。これに通線を行いました。しかし、既に分電盤からは電話線2線がこのルートで書斎に、そして、他の部屋からもLANのケーブルがここで合流しています。そこに同軸となると、5Cを使いたいところですが、数mの距離なので、S-4C-FBを採用。通線を行いました。割とスムーズと通線できました。 写真下の白いケーブルが追加された同軸ケーブルです。

 化粧板の色が若干違うのが気になりますが、まぁ、機能的に影響はありません。ちなみにこのパネルには、5箇所のLANコネクターとISDN(ケーブルテレビフォン)、TEL(NTT)、そしてケーブルテレビのアンテナの8機能がフルに入る事になりました。

  工事のメインは、CD管への通線。 もちろん、長い間眠りについていた、通線器の登場です。アワコン(通線時の潤滑剤)も忘れては仕事になりません。
  まず、書斎側の末端処理はどうするかを検討。 既設のテレビと電源ボックスに、新しいターミナルを作れれば最も格好がいいのですが、残念ながらもうCD配管に余裕はなさそうです。 仕方がないので、LAN/電話配線を行っているターミナルを検証すると、なんとかいけそうです。一応、既に2,3本のケーブルは入ってはいますが、22mm径のCD管なので、やってできない事は無さそうです。 一応、書斎側端末の加工前と加工後。

裏からみたところ。 やはり、同軸ケーブルは堅いので取り回しに、冬だというのに汗をかくほど体力を消耗。 それに、作業は足場の悪い脚立上で行ったので、腕の力によることが多く、筋肉痛。

 作業終了。 なかなかうまい具合に出来たと信じている。 当たり前の事だが、上蓋も完全に閉まる。 ちなみに左下の金色のステッカーは、アリスフォーラム(住宅情報化推進協議会)の規格適合証。

12年間、通電しっぱなしで稼働し続けた松下電工製BSフリーボックス(ブースター+4分配)。ちなみに出力電圧を測ってみたら12.58Vしか出力されていなかった。 そして、分電盤の表に出ている部分をすべて取り去った。

 ここまで部材がそろえば、あとは気力と体力だけ。古い部材の取り外しから。ブースターと分配器を仮付けして様子を見た。以前、配線はぐちゃぐちゃ。 その役割の割に占有面積の大きいローゼット群。ISDNがあったり、2回線だったりで追加追加だったのでこうなった...と思う。

ちなみに部材の固定は、ベロクロで巻いたり、フックで固定、ねじ止め等いろいろなバリエーションがある。

  まずは、情報分電盤の核となる部材である共同受信用ブースターと分配器は、独断と偏見で、最も信頼がおけると評判(少なくとも私には...)マスプロ製とした。 ちなみに前回は、松下電工製。 共同受信用ブースターとしては、UBCA33AG。ごく標準的な33dBタイプ。そして、分配器は8分配を選択。今までは、ブースターに4分配器が内蔵されているタイプでそれを強引に3分配していた。しかし、今回は、8分配器で一気に8分配する方法を選択した。
  そして、この部材の存在を知ったおかげで、情報分電盤のリニューアルを行おうと思ったきっかけともなった究極のモノ...、それが、日東工業製の通信用プラボックス(PTM10-453NL:格子形状ボディー)。 普通の分電盤は、厚い木製の基盤に部材を取り付けていくのが普通だったのだが、これは、格子型となっており、裏側に配線を自由に行えるというメリットがある。また、元々の分電盤の一部を流用できるのもあまり大がかりな工事に成らずにありがたい。
   また、電話の入線に関しては、パナソニック電工製 スター配線端子台(WTJ7305:2外線/8分岐x2)を選択した。今までのローゼット形状の端子では場所を取って邪魔。そんな時に見つけたのがこの部材。8分岐というのは明らかにオーバースペックだが、2外線それぞれを複数の分岐が出来、且つ、非常に見た目がスマート。また、分電盤を占有する面積も少ないので、即採用した。端子としてはちょっと高価...。

部材収集...

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2010年 2月初旬 記

写真上は、ちょうど通線器で追加の同軸ケーブルを配管から引き出したところ。

一応、施工前に部品の配置を等倍にカットした紙でシュミレーションを行う。 そして、実際に部品を固定してみる。CATV増幅器、ブースター、分配器、電話端子、電源タップ等々。

それぞれのケーブルを整理整頓し、カテゴリー別にまとめ直して...

これは想定外だったので、早速他の検証を行う。まずは、ブースターをパスし、アンテナからの信号をテレビに直接入れた。また、最もケーブル配線が長いテレビにも繋いでみたところ、全く問題なく映った。同じチューナーのアンテナレベルだと件並み83の信号強度。それに安定していた。これでブースターの不具合を確信する。冬に屋根に昇る事は回避。また、埃だらけで配管や天井裏をチェックすることも免除。良かった!
格好悪いのは、分電盤のドアが閉まらない事。CATV用ブースターを納めるスペースを見つけられず。また、ISDNのDSUは既に外したが、電話の2外線の入線モジュラーが結構邪魔で...。また、電源を取るためのコンセントが浮いたまま。テレビブースターとCATVブースター用。そして、3分配器もはみ出してるし、ケーブルはぐちゃぐちゃ...でした。   これこそ、BEFORE...
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