車内エンターテイメントの再考...--- ONKYO MP-1000Jへのリプレース
  ロングドライブ用のエンターテイメントシステムとして、純正MMSに外部入力を設け、DVDプレイヤーを設置し数年。外部入力の拡張性のありがたさは痛感しているものの、日常のドライブではそれ程使うこともなく、グローブボックスの中でDVDプレーヤーが無駄に鎮座していると感じる様になってしまった。
  そこで思いつくのは、前から注目していたハードディスクマルチメディアプレーヤー。これなら場所も取らないし、HDDのキャパにもよるが、数時間の連続再生も問題ない。それに、使わないときには、クルマから外し、出張時のPCのバックアップにも使えるではないか。
  世間には無数にこういうプレーヤーが出回っており、厳密に機能などを比較すれば、3.5インチHDD対応のモデルの方が、色々な機能が付加されており便利かとも思ったが、やはり、その専有面積が小さい、2.5インチHDD対応モデルの方にこだわった。また、人気があっても入手し難いモデルも存在し、結局、最も無難なところで、オンキヨーのMP-1000Jに決定した。
 早速、120GBあるIODATAの2.5インチHDDを組み込んだ。それほど難しくもなく、ピンを折らないように気をつけてコネクターにセットするだけ。その後にネジで固定するだけの事。また、PCに認識させたあとにフォーマット、そして、データの転送と、特に難しいところはなかった。現行のDINサイズのDVDプレイヤーと比較するとそのサイズ差は歴然。 ただ、リモコンは、以前のものよりも大きくなったが、こちらの方が使いやすそうだ。
 また、問題なく部屋のテレビセットにつながり、画像も見ることができたので、早速、Audi A4 Avant(B6)に設置する事にした。特に難しい所はなく、基本的に元のDVDプレーヤーとの入れ替え作業のみ。ただ、電源だけは少し加工する事になった。 このユニットは、5Vで稼働する設計となっており、従来の車載オーディオの様に、12V直結では動作しない。よって、12Vから5Vに電圧変換機能を持った付属の車載アダプターが必須となる。 電源系は、最初はあまりいじりたくないので、シガレットライター形状の電源ソケットを求め、安全の為のヒューズが装着出来るように加工した。これをグローブボックス奥側の電源リレーにギボシ端子で装着し電源を取る事にする。
 また、リモコンに関しては、本体をグローブボックスに入れてしまう関係上、リモコンの受光部を外に出す必要があり、延長コードを使って、それを助手席奥のセンターコンソール付近に取り付ける事になる。これも、以前のDVDプレーヤーと全く同じとなる。 
  あとは、衝撃吸収スポンジを敷き、その上に本体をのっけて当分は使ってみることとした。
設置の感じはこういう感じ。DVDプレーヤー(写真左端)とMP-1000J(写真中)。まだまだコード塁がごちゃごちゃしているが、今後、整理していくつもり。これで、車検証やメンテマニュアルはここに楽に収納できるスペースができた。それに必要ない時は取り出せる。
 もちろん、マルチメディアプレーヤーと言われれるだけの事はあり、
  動画ファイル --- 主なソース DVD、MPG(CATV・テレビ)
  音楽ファイル --- MP3、WAVE等
  画像ファイル --- 使うことはほとんど無い
 と管理人に使用用途には必要十分な機能を持っている。あえていえば、wmvファイルが再生できればと思うが...。 また、この本体には、アンプが内蔵され、音量の調節が可能なので、MMSのボリュームで音量を合わせる必要がなくなったのはうれしい。もちろん、上記以外にも再生可能なファイルはある様だが...。使い方は、ファイルを選択するという行為以外は、普通のDVDプレーヤー風で、なんてことはない。
 また、車内で使わない時には、PCのバックアップ用にも使え、特に、ロード時(海外出張時)には必ず持って行くようになった。その時には、バックアップ用はもちろん、中にいれたファイルを見て楽しむ事もできるので重宝している。時には、ホテルのテレビの外部入力に繋げ、大画面で見ることも可能。但し、その場合には、そのテレビセットの対応する方式に注意する必要有り、例えば、PALかNTSC等々。最近は、マルチシステムのテレビも増えたし、このプレーヤーでも対応可能。
ネットdeダビング
   --- 東芝製HDD & DVDレコーダーとのコラボ。
 東芝製のHDD&DVDレコーダーの一部に「ネットdeナビ」という機能が付いている。レコーダー自体が、LAN上に繋げる事ができ、また、それをPCから制御する事が可能という機能である。そして、それの派生した機能として、タイトルの「ネットdeダビング」という機能がある。同じLAN上に繋がれた複数の東芝製のHDD & DVDレコーダーで、互いに番組データを、LANを介して送受信できるという機能である。あくまで、東芝製のレコーダー同士が建前なのだが、フリーのソフトを使うことで、同じLAN上にあるPCのHDDに、録画した番組データを送る事ができるのだ。  この機能を使えば、DVD等のメディアを介する事無く、また、数時間に及ぶ長い番組もそのまま、画質の劣化なしに、このMP-1000Jにコピーする事ができるのだ。ちなみに、この場合の画像データ種類は、mpgである。
 例えば我が家の場合、RD-XS41RD-XS57という2種の東芝製HDD&DVDレコーダーがある。双方とも我が家の家庭内LANに繋がってはいるものの、ネットdeダビング機能を持つのは残念ながらRD-XS57のみの様である。 このレコーダーは1Fリビングにあり、CATV等のソースが繋がれており、そのHDD内に、めぼしい番組を取りためているわけである。そして、その番組のいくつかを2Fのサイト主の書斎内にあるデスクトップのPCのHDDに、LANを介して転送する事になる。その転送の図が左の写真。PCサイドで「番組データ受信中...」の文字が左下に見えると思う。これは、mpgにてHDDにコピーされる。このデータをUSBで繋いだ、MP-1000Jに転送した。この時には、ファイル名は、HDD内でつけられている名前がつけられ、また、同名のTXTには、録画日時等が残される。
 さて、そのファイルの再生を試みたのであるが、画像と音声が早送りの様になり再生できないという事が解る...。
 このRDで作られた番組ファイルは、画像がMPG2の仕様で、そして、音声は、AC3という仕様となっている。このAC3が、MP-1000Jのメディアプレーヤーではサポートされていないという事が解った。 そうなると、変換するしか...。
  というわけで、こういう場合には、ネットで検索するしかない。その結果、「携帯動画変換君」というフリーのソフトの存在を知る。本来は、携帯や、PSPで画像を見る様に変換するソフトであるが、これが、この事象にも使えるというのだ。試しに処理してみると、なるほど、全く問題なく再生出来るではないか。 これで、DVDのメディアを使うことなく、できるだけ、画像の質を落とすこともなく、コピーを行う方法を確立できた事になる。



 RDからの転送が中断する ???
  年末のロングドライブ用に、長時間に及ぶ年末の音楽番組をCATVや地上波から録画しまくった。RDでいうところのLPで。LPモードだと、4時間番組で4GB程度になる。ところが、4GB以上の番組をPCのHDDに転送すると、4GB付近で自動的に中断されてしまう事象が発生...。そして、この4GBという数字で、なるほどと理解した。HDDのフォーマットがFAT32の為に、その仕様上、4GBのサイズまでしか、転送出来ないのだ。これは、HDDのフォーマットをNTFSに変更する事(convert)で解決した。ただ、ほぼ10年使い続けているデスクトップPCの限界かもと特に感じた...。




 また、長距離ドライブへ実戦投入した結果、往路7時間、袋6時間の連続再生でも問題なく稼働した。デイリーの使用状況では色々と不便もありそうだが、長距離での使用には問題はなさそうである。

レジューム機能に関して
  レジューム機能が無いと言われるユニットである。この親戚の様なモデルにはあるとのことであるが...。 ただ、音楽に関しては、付属のマニュアルにあるように、HDD内に"music"というディレクトリーを作成し、そこに音楽ファイルをいれておけば、レジュームが働くということである。 また、プレイリストを作成しても保存出来ないという事だが...。
   同じ方法を動画に対して試してみたが、案の上ダメだった。半分あきらめていたところ、なんとちゃんとレジュームに値する機能があるではないか!!!
 要するに、ロングドライブで使えればいいので、レジュームというよりも見終わった所から途中スタートができればいいわけである。 
 まず、リモコンにFILE INFOというキーがある。これを押せば、現在のDVD、或いはファイルのスタートしてから何分が経過したかの表示がでる。下写真左では、File Timeと表示され、01:08:41となっている。つまり、1時間8分41秒の部分を見ているという意味である。これを確認しておいてから、電源を切り、放置。そして、次の電源投入時に、リモコンの、TIME SEARCHを押せば、下右の様な項目が表示される。 そこで、途中スタートしたい時間をリモコンのキーで打ち込むのである。それで、任意の見たい部分から動画を見る事ができるわけである。 ロングドライブにおいてはこれで十分と思うがどうか!?
 特に、事前にソースの方で編集したりする必要もなく、ただ、時間だけを押さえておけばいいので、非常に助かるのであるが。時間を確認するのを忘れた時? だいたいのドライブした時間から推測できると思うが...。
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