吾輩ハ"PEN"デアル...-To 3033 blog

吾輩ハ"PEN"デアル...

　　レンズハマダ無イ。
　　ドコデ生マレタカ頓ト見富ガツカヌ。何テモ暗薄イ箱ノ中ニ居タ事丈ハ記憶して居ル。吾輩ハ空港ノ店ニ引キ取ラレ、コゝデ始メテ人間トイフモノヲ知ツタ。然モアトデ聞クトソレガ主人デアツタサウダ。箱ノ中ノ吾輩を主人ニ渡シタソノ店長ト主人ノ、「イツモ安クシテクレナイシ」、「受注生産ナノニ２日デ入荷シマシタヨ」トイフ会話ヲ箱ノ中で聞イタノヲ覚エテイル。
　　　ソシテ主人ノ家ニ来テカラ数日ガ経ツタ...

　　　未だに吾輩にはレンズが無い。主人は全く気にもせずに、一度だけ別の黒い同類で吾輩の写真を撮り、それにSDメモリーがもらえるからと吾輩の製造番号を確認しただけで、後はまた箱に戻され放置されたまんま。そして、吾輩の存在は未だ家族には内緒らしい。

　　　今は、主人の部屋でいくつかの同類と同居中である。そんなに沢山の同類が暮らす程広くはないと思うが、それでもなお吾輩を住まわせている理由に関しては、一度、主人が重くて嵩張るのはもう沢山だと言っているのを聞いた事がある。そして、そのうち吾輩を外国に連れて行ってやるとも言っていた。しかし、それを信じる程のつきあいは主人とはまだ無い。主人はまた、来月半ばまで待てば、近くから遠くまで良く見渡せるレンズが手に入ると吾輩を慰めてくれる。信じていいものか？

　　　しかし、最近、主人は何やらパンケーキの様なモノを探している様だ。ただ、それは吾輩とは違う場所で作られたモノの様で、主人はこっちの方が世間を明るく見る事ができ、もちろん、夜もこちらの方が良く見える様になるという。吾輩には同じモノとしか思えないが、どうも人間の世界は解らない事だらけだ。まず、近くから遠く、そして明るく小さく、最後に広くを捕らえるレンズがあればと主人は夢を熱く語ってくれた。

　　　さて、吾輩の同居人であるが、吾輩の他にアクティビティのが高い奴が3匹いる。1台は黒く小さな奴。主人はこの輩を実にこまめに使っている。何やら取っては、PCに向かう。日記を付けている様にも見える。吾輩を撮られたのもこの輩だった。　そして、それと比べると比較的大きな黒い丸みを帯びた奴2匹。大きい方に白いレンズを付けて野球というスポーツによく連れて行っている。ただ、最近は、主人のご子息らが中学、高校の1年生という事もあり試合に出してもらえていないので、その対象が飛行機にも。また、小さな方は、主に奥方が使っている。より軽くて小さなコンデジという奴が何匹かは主人宅にはある様だが、その奥方でさえ、コンデジよりも大きくてもその大きめのイチデジと呼ばれる奴の方が最近は使いやすいらしい。ただ、それらの同類は吾輩とは違う場所で生まれたモノたちであり、レンズやアクセサリーの共用が出来る。今後、主人は吾輩を限られた用途で使うつもりの様で、欲しいレンズが揃ったら、それ以上の吾輩の仲間を増やすつもりは無い様だ。しかし、遠くでも、近くでも、広くでもなんでもいいから早く吾輩にレンズを与えてくれ、主人よ!!

　　
　　　ところで、既に人間の世界は、ゴールデンウィークという不思議な週を迎えつつある様だ。主人はいったい何をするのか？　そういえば、最近、主人は自転車ばかり触っている。